【変形性膝関節症】の主な治療法
☆運動療法
症状の再発防止に一番効果がある。
関節軟骨や関節包、靭帯、骨、筋肉の組織の強化と新陳代謝アップを図る。
無理せず、定期的に行うことが大切。
∥逝椶龍變魯▲奪
椅子に腰掛け、片足を5~10秒かけてゆっくりと上げ、膝を伸ばす。
5~10秒静止し、また5~10秒かけてゆっくり足を舌に下ろす。
つま先を上げて引き付けて行ったり、
0.5~1kgの重りを足首に付けて行うと効果的だが、
自分の体力に見合った運動をすることが大事である。
みかん箱ほどの高さのものを利用した昇降運動。
初めは5分間くらいから始めて、慣れてきたら15~20分程度行うのが良い。
▲Εーキング
歩行に適した靴で、平坦で歩き易い道を選ぶ。
普段より少し大股で、少し早足で歩くことがポイント。
太腿の筋肉だけではなく、ふくらはぎや前脛骨筋(スネの横の筋肉)、
腰、臀部にも有効である。
*前脛骨筋が衰えるとつま先が上がりにくくなり、つまづき易くなってしまう。
*ふくらはぎの筋肉がしっかりすれば、筋肉の持つポンプの役割が活性化して、
むくみや冷えにも効果的です。
20分程度から始め、慣れてきたら時間や速度をアップする。
*その他
水泳、水中歩行、自転車漕ぎ等。
肥満の改善
膝にかかる負荷の軽減のためには ”肥満”は禁物。
温熱療法(慢性時)
電気(低周波、高周波、超音波)、赤外線、レーザー
温湿布、入浴、ホットパック等
薬物療法
‐単蠶団忘
内服薬は胃腸障害や、長く飲み続けると肝臓や腎臓などに
副作用が出ることがあるので、医師と良く相談して服用すること。
関節内注射
炎症を抑えるために、関節軟骨の成分である【ヒアルロン酸】を
注入する場合もあるが、化膿性関節炎を起こす危険性もあるので
炎症がひどい場合のみ行う。
ステロイド剤を注入する方法もあり、
効果は高いが非常に強い副作用があるため第一選択とはしない。
注射器で関節液を抜く
関節水症による炎症が著しい場合には、注射器で水を抜く【関節穿刺】を
行うことがある。
炎症が改善されない限り、同じような症状を繰り返す。
また、水を抜くと人間の体は、自分で炎症を抑えようと水を送り込む習性があり、
また水が溜まる。
装具療法
∥底板
外側の方が厚くなっている中敷のようなものを足裏に付け、
膝関節の荷重面を外側寄りに変える。
▲汽檗璽拭
保温が目的の場合、比較的ゆったりした柔らかいものを着用する。
膝がガクガクしたり、力が入りにくいような場合には、
支柱付きなど固定性、支持性に優れたものを着用する。
O脚を矯正するための大きく頑丈なものもある。
杖
【変形性膝関節症】が進行してしまった人や、転び易い場合には、
膝の負担が軽減され、悪化を防ぐことにもなるので有効である。
手術
保存的療法を一年以上続けても効果が見られない場合の最終選択肢。
手術を行ったとしても、必ずしも効果は永久的ではなく、
手術後は一定期間入院しての固定やリハビリが必要で、
感染症や合併症の心配もある。
*いずれの場合も専門医師と良く相談して治療法を決めること