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映画 グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札

ハリウッド女優からモナコ公妃となったグレース・ケリー

華やかなシンデレラストーリーの裏に隠された激動の半生に迫る伝記ドラマ。

夫のモナコ大公レーニエ3世と、当時のフランス大統領シャルル・ド・ゴールとの間に

起きた国家的危機に立ち向かっていく姿を描く。

グレース・ケリー役は人気女優ニコール・キッドマンが演じている。


女優を引退しモナコ大公レーニエ3世と結婚した公妃グレースは、

アルフレッド・ヒッチコック監督からの新作オファーに心が揺れていた。

そんな折、夫の推し進めていた政策が

当時のフランス大統領シャルル・ド・ゴールを激怒させ、

武力衝突に発展する可能性もある危機に直面。

彼女はスクリーン復帰か、家族そして国家のために全てをささげるかの

選択に直面し悩んだ結果・・・・。


気品あふれる優雅で美しい女優グレース・ケリー

人気絶頂期の26歳で潔くハリウッドを去り、

モナコ公国へと嫁ぎ、おとぎ話のような人生を送った稀有な女性だ。


私が初めてグレース・ケリーの写真を見たのは小学校6年生のとき。

スクリーンという映画雑誌で見たのだが、

「世の中にこんなに綺麗な人がいるのか!」

とビックリしたのを覚えている。

その後は目にすることもなくなり、再びグレース・ケリーの名を聞いたのは

あの自動車事故のニュースでした。


ハリウッド女優からモナコ公妃となり、

優雅で華やかな生活をしていたものと思っていたが、

これほどまで国のため、レーニエ大公のために苦労をし、

大変な困難に立ち向かっていたとは思いもしなかった。


二人の子供を授かった後も公用語を話せないから国民からの支持を得られない。

公用語の習得や王室典範の勉強をしなければ貴族夫人たちと対等に話しもできない。

文化や習慣の違う環境から慣れたスクリーンの世界へ逃げ出したかった。

しかし、国の危機に直面したことで自分が居るべき場所を見つけ、

国を守り、夫を補佐することが自分の役割りであり、家族のためでもある。

そしてそれが自分の幸せに繋がると確信して立ち上がった。

最後のスピーチでは、

公妃として女優グレース・ケリー以上の演技と気高さで聞く者に訴え続けた。


優雅で美しい女優上がりの公妃の物語というより

グレース・ケリーという一人の女性の生き方に感動を覚えた。

決して、優雅で華やかなシンデレラとして楽な人生を送ったのではなかった。

アルフレッド・ヒッチコックマリア・カラス、オナシスといった有名人が

登場するのもモナコ公妃の話ならではだ。

ニコール・キッドマンも綺麗だが、グレース・ケリーには上品な美しさを感じる。


☆5つです!
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