ベルギーの劇場ロゴに似ていると指摘されている問題で、
大会組織委員会が使用を中止する方針を固めたことが分かった。
決定した五輪公式エンブレムを見直すのは極めて異例の事態である。
佐野氏のデザインを巡っては、
ベルギーの劇場ロゴのデザイナー、オリビエ・ドビ氏が差し止め訴訟を起こしたほか、
佐野氏が提出したエンブレムの活用例の写真が
インターネット上の個人サイトから転用されている。
デザインの原案が別の展覧会のポスターの一部に似ている。
などといった疑惑が浮上するなど問題が続出していた。
ベルギーの劇場ロゴに似ているのはともかく、
エンブレムの活用例の写真は明らかに他からの転用としか考えられない。
また原案は、別の展覧会のポスターの一部のデザインに酷似している。
こうなると佐野氏のデザインはオリジナルというよりパクリとしか思えないものだ。
そもそも原案が海外の会社が持つ商標と類似点があったため修正したというが、
2度に亘る修正が施されたこと自体、疑問が生じる。
2度も修正せざるを得ないデザインが何故選ばれたのか?
佐野氏のデザインを取り上げることを前提としていたのではないかと疑問視される。
2度も修正しなければならないものを選ぶくらいなら、
他のデザインを選ぶのが普通であろう。
これだけ疑惑が起こるデザインでは、
誰もが胸を張って東京五輪を迎えられないだろうから
発表されたエンブレムの使用を中止し、新たなものを選んだほうが良い。
新国立競技場のデザインといい、ロゴデザインといい、ケチが付き続いてしまって、
東京オリンピックは大丈夫なのだろうかと心配になってくる。
誰かが言っていたけど
『東京パクリンピック』などと揶揄されないことを祈るだけだ。