映画化した社会派サスペンス。
防衛庁へ納入する直前の最新の設備を搭載した大型ヘリコプターを奪った
テロリストが、日本全国の原発の停止を求めて、
要求を呑まなければヘリコプターを原発に墜落させるというテロ事件を描く。
ヤフーのユーザーレビューを見ると、
原作と違っている部分があって、それが興醒めさせるという意見があったが、
サスペンス物の邦画としては、まあまあよく出来ていると思う。
(原作本は、この後読もうと思っています)
この監督の作品は好きになれないうえに、主役の江口洋介も好きではないのだが、
東野圭吾原作の映画化ということで興味があった。
せっかくの良い題材、良い原作を活かしきれていないのがもったいない。
映画が原作よりもエンタテイメント色を強めるのはやむを得ないが、
裏に何かあると感じさせる演出など
監督の癖なのか、少しやり過ぎなのでは?という感がある。
日本の危機が目前に迫っているのに、
政府や国民の焦りが見えず、現場の者から受ける危機感も乏しい。
1分1秒を争うときに、あれこれと能書きを垂れるリアリティさの欠如、
気になるところがいくつかある。
それでも所々にスリリングな場面があり、楽しめる映画になっている。
この映画にもう少しリアリティを持たせたものを東日本大震災の前に上映していたら
おまけの☆4つです!
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