アメリカ沿岸警備隊史上、最も困難な救出ミッションと呼ばれた実話の映画化。
http://iwiz-movies.c.yimg.jp/c/movies/pict/c/p/2b/5b/354700_001.jpg
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1952年、真冬の北大西洋で大嵐に見舞われたタンカーが真っ二つになり、
タンカーの前半分は沈み、後ろ半分がかろうじて残った。
20名以上がこのタンカーの後ろ半分に取り残された。
救助に向かうのは実に頼りない小型艇一隻に乗った沿岸警備隊の4人。
この嵐の中、救助に向かうのは自殺行為に等しい。
荒れ狂う波が大きな壁のように立ちはだかり、
波の衝撃で肝心な羅針盤をも失ってしまう。
それでも救出に向かう小型艇は、
潮の流れと風の音を頼りに進み、運良くタンカーの元に辿り着くが、
タンカーが沈んでしまうタイムリミットが迫る。
しかも小型艇の乗船定員は12名。
1950年代の雰囲気、レトロ感が漂っていた。
決死の覚悟で助けに行く沿岸警備隊員の気持ち、
助けを待つ人たちなどの人間模様は上手く描写されていた。
タンカーに亀裂が入り海水が一気に入ってくるシーンや
荒れ狂ったような海、大きな波が立ちはだかり襲いかかってくるシーンなどは
迫力があったが、全体的に物足りなさが残る。
救助に向かった沿岸警備隊の4人の勇気と諦めない強い気持ちがもたらす
感動的なストーリーなのに、見終わった後に感動が残らなかったのは残念だ。
絶望的な状況の中、タンカーの船員や沿岸警備隊員の焦燥感や危機感を
上手く演出できなかったのが原因か。
先日見てきた『オデッセイ』もそうだったが、
何故この映画の邦題が『ザ・ブリザード』なのか?
ブリザードとは大吹雪とか暴風雪という意味である。
たしかに真冬の大嵐で吹雪いてもいたが、タイトルと中身が違う気がする。
☆4つです!
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