脳幹出血で倒れた職場の先輩Aさんの見舞いに行ってきた。
先週ようやく集中治療室から一般病棟に移り、
見舞いに行っても大丈夫ということを聞いて、早速行ってきました。
病院に行くとAさんは病室ではなく、
同じフロアのロビーのようなスペースに家族みんなと一緒にいた。
「いよっ!」と言って、Aさんの前にいくとビックリした顔で
「あ~~~っ、来てくれたんだ。申し訳ない。」
とニコニコしながら言った。
今の状態を聞くと、こっちが驚かされた。
右半身には痺れがあり、手や足の感覚がないというが、
腕も挙げられるし、指もよく動く。
「足も動くぜ」と言いながら膝を上げるしぐさを平然とやってのける。
二日前からお粥状の食事が摂れるようになったとうれしそうに言う。
さらに今日からは歩行器を使いながら歩くこともできるようになった。
この2週間くらいで体がどんどん良い方向に行っているのを感じているらしい。
言語障害もまったくといって良いほど感じられず、
以前のAさんと話しているようだった。
しかし、さすがに倒れて病院に搬送されてから2週間くらいの記憶はないという。
30分くらいで引き揚げようと思って行ったのだけど、
結局1時間以上も話し込んでしまった。
この人は本当に脳幹出血で倒れた人なのか?
と疑いたくなってしまうほどの回復だ。
医師の説明だと、脳幹周りで神経を圧迫していた血液が少しずつ体内に吸収され、
その分、脳幹への圧迫が解除されているという。
解除された所から神経伝達がスムーズになり、
喋ったり腕や足を動かせるようになったらしい。
アンビリーバブル! |
人間の体の回復力のすごさを改めて痛感させられた。
2、3日で亡くなってしまってもおかしくない脳幹出血だから、
これは奇跡的といって良い好転事態。
事務所のみんなとは
「こんなふうに良い方向に行かないかな?」と話しながらも
「ありえないこと」と言っていたことが本当に起こったのだ。
この調子で神経を圧迫していた血液がどんどん体内に吸収されていったら
限りなく健常者になってしまうのではないか!
ビックリしたけどうれしかった!
再来週には自宅近くの病院への転院も決まっている。
家族も来やすくなるからAさんの回復進度も更にアップするだろう。
でも焦ってリハビリを頑張りすぎないように釘を刺しておいた。
本当にうれしい出来事でした。