警察犬試験に何度も失敗しながらも、めげずに挑戦を続ける見習い警察犬と、
その訓練士を目指す女性の奮闘を描いた
香川県が生んだ “ズッコケ見習い警察犬きな子” の実話を基にした心温まる物語
2002年5月15日生まれで今年8歳になる雌のラブラドール・レトリバー
子犬の頃に黄粉色をしていることから名付けられた
杏子は名訓練士だった父親にあこがれて、父親の元部下の訓練士に弟子入り。
熱意はあるが要領が悪い杏子が、のんびり屋のきな子と励まし合い鍛えられていく。
きな子はまだ満足に調教されていなかったが一回目の警察犬試験に挑戦。
案の定、大失敗。
しかし、その場面がTV中継されてきな子は一躍有名になり、町のアイドル犬になる。
警察犬への訓練はうまくいかないが、地元の人気者となったきな子は
いろいろなイベントに引っ張りだこになる。
きな子は愛くるしく可愛い!
とくに子犬の頃のきな子の
表情、しぐさは堪らない
金刀比羅宮で観光客と一緒に記念撮影するきな子
映画の展開はベタそのもの。
きな子の可愛さ、コンビの流す汗と涙、失敗・挫折と達成、を手堅くまとめてはいるが
心に訴えるものがいまひとつ足りなかった。
きな子の可愛さ、訓練の厳しさをもう少し強調できていればもっと良い映画になっていたはず。
題材が良いものだけにちょっとガッカリ!
そんな中で訓練所々長の
「おまえという未熟な訓練士を育てるためにきな子がおる 。
きな子という未熟な警察犬を育てるためにおまえがおる」
という台詞は
『初めから出来る奴はいない』
『支え合って成長する』
という作品の意図することを表現した素晴らしい台詞だった。
☆3つです!
☆ ☆ ☆ ★ ★ |