遺伝子の進化を経て知能や言語を得た猿たちとの対峙が思わぬ事態を引き起こしていく。
前作では、アルツハイマー治療薬の開発のために突然変異的に高い知能を持った
猿のシーザーが人類に裏切られ、自分の仲間を率い、自由のために
人類との戦いに向けて立ち上がった。
今回は、猿社会に戻り、成長したシーザーが
猿たちのボスとなって猿社会を作り直したところに勃発した猿対人間の対立、
それによる猿社会、人間社会それぞれの内輪もめが描かれている。
人に育てられたシーザーの存在感は大きい。
結局、いつの時代でも争いごとは絶えないということか。
人間社会においても猿社会においてもお互いを尊重して平和を求める者もいれば
相手を抑圧して自らの力を鼓舞したい者もいる。
現代社会となんら変わりはない。
戦争を起こしてはならないという警鐘を感じる。
ストーリーは前作の数年後という形になっており、
前作と併せてひとつの話になっているから
この映画を観るのなら『創世紀』を観てからのほうが良い。
ストーリー、話の展開は前作の方が面白かった。
第一作はまさに『猿の惑星』という映画だったが、
前作と今作は『人間のエゴ』もしくは『猿社会と人間社会』といった感じで
『猿の惑星』というタイトルからは少し離れた感がある。
☆3つです!
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