ぴ~まん’s ワールド

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ガンジーの 7つの社会的罪

マハトマ・ガンジーが書き残した
七つの社会的罪

① 原則の無い政治

② 労働を伴わない富

③ 良心の無い快楽

④ 個性の無い知識

道徳心の無い経済行為

人間性の無い科学

⑦ 犠牲を伴わない信仰


①は、所属する政党を乗り換え、相手を潰す為に反対し、票のためにはほとんど真実を言わない。
国民のための政治ではなく、政治家の為の職業
と化している。


②は、端的に表したのがホリエモン
才気だけで世の中を思うように渡れる、と言わんばかりの生き方は結局短期間で破綻した。
知恵を絞り、汗を流して得た富が本物


③は、最近ではネットを利用して学校の先生までもが未成年の少女相手に買春する。
腹が立ったので誰でも良いから殺そうと思ったなどと短絡的に行動することが目に付く。
本物の快楽は、世論と闘い、自分の良心と闘った上で得たものが多い。
そうした経過を省いた快楽しか知らないのは、気の毒なことなのかもしれない。
これも道徳教育不足からくるものだ


④は、根底の考え方が、横並びで善しとする知識ではなく、すべてのものの上に個人は責任を持って関わるのが当然。
政治、富、快楽、知識、経済、科学などに対し、日本人はほとんど哲学を持ち合わさない。
思想や哲学なしでも、それらは成り立つと信じ、信仰に対しては政治的力として認識している人もいるくらいだ。
知識は持っているだけでは何の役にも立たない。
知識を有効に活用する知恵が大事


⑤は、食品偽装、環境汚染を無視した生産や投棄など、他人はどうなっても構わないという考え、態度の上に生きている国家と個人が多くなりすぎた。
年金をメチャクチャにしてしまったり、平気で国民の税金を無駄遣いした中央省庁の役人は
人としての教育のやり直しだ


⑥は、殺人兵器、核兵器の開発、生産は全世界で中止すべき。
核開発は人が生きていく上で役に立つものでなければならない。
地球温暖化に逆行する開発も考え直さなければ人類は滅亡してしまうかもしれない。
人のための科学であってほしい


⑦は、政治集会、署名活動などに参加しただけで心の証を見せたとする人は今も多いが、
ユダヤ人は「血か金か」を出す人しか本物の同志として認めなかった。
つまり自分の信じるもののために、命の危険や自分の財産のかなりの部分を差し出す人だけを、本物の同志と認めたのだ。
新たな行動を起こすにはそれなりの覚悟が必要


今の日本人が考え直さなければならないことを、ガンジーは端的な言葉で残してくれていた。

               5月5日 産経新聞
                   曽野綾子の「透明な歳月の光」参考