私は日本史が好きではないからかTVで時代劇も滅多に見ない。
学生時代、歴史の成績は良かったのだが、一夜漬けの丸暗記だったから
だから時代背景や誰がどの時代の人でどんなことをしてきたのかが
理解出来ていないから見ていても面白いと思わなかったのだ。
幕末の大変動とそれに関わった人たちのことが少し見えてきて興味が湧くようになった。
今さらながらだが、大政奉還に至るいきさつがやっと見えてきたのだ。
坂本龍馬のことも名前は知っているが具体的にどんなことをした人なのか分かっていなかった。
だから多くの人が坂本龍馬の生き方、考え方を崇拝しているのも理解できなかった。
今の日本の礎を築くきっかけを作った偉大な人だと思い知らされた。
その坂本龍馬が昨夜死んだ。
ドラマではかなり脚色されているだろうから
どこまで本当の龍馬を再現していたのかは分からないが、
少なくとも大政奉還を実現するために多くの人からたくさんのことを学び、
人を惹きつける人間性が大名に至るまでの人たちの心を動かしたのは間違いの無いことだろう。
さらに大政奉還が最終目的ではなく、その後の新しい日本の姿を思い描いていたことが
坂本龍馬の素晴らしいところだ。
倒幕、明治維新に大きな影響を与えた考え方、生き方は今でも人に感銘を与える。
また幕末のこの時代に倒幕後の政治要綱をまとめた「船中八策」を考えたことは驚くべきこと。
さらに「政を司るのは志を持った者ならば誰でもなれる可能性がある」という言葉は
今の政治家に改めて問いただしたいものだ。
今の政治家の中にどれだけ強い志を持って政治に臨んでいる人がいるのか?
岩崎彌太郎もまたすごい人だ。
彌太郎と龍馬は不仲であったとも言われるが、
彌太郎は龍馬と酒を酌み交わすなどの交流があった様子を日記に記しており、
龍馬が長崎を離れる際には多額の餞別を贈っている。
龍馬に人を惹きつける魅力があったことで嫉妬心があったのだろうが、
心の底では龍馬に憧れていたのではないか?
そんな岩崎彌太郎は貧しい家に生まれながらも
龍馬に負けまいと自らの才を活かし、三菱財閥を築き上げた。
土佐藩主山内家の三葉柏紋と岩崎家の三階菱紋の家紋を合わせて
三菱のマークを作ったことは有名である。
三菱商会では海援隊や士族出身の社員に対しても、
出身に関係なく商人としての教育を施したのは龍馬と合い通じるものがある。
日本で初めてボーナスを出した人物でもあり、