「足をすくわれる」の誤用の「足元をすくわれる」を正しい表現と思っている人が
言葉遣いについては全体の約8割が「今の国語は乱れている」と答える一方で、
「言葉は時代によって変わるから」として乱れを否定した“達観派”も6%を超え、増加傾向にある。
調査は今年3月、全国の16歳以上の男女3445人を対象に、
個別面接で行い、1975人(57・3%)から回答を得た。
言葉本来の意味とは違う使用例では、
「議論で計画が『煮詰まった』」の解釈が世代によって分かれ、
50、60歳代は本来の「議論が出尽くし結論を出せる状態になった」
40歳代以下は逆に「議論が行き詰まって結論が出せない状態になった」意味とする人が多かった。
「あと10年たてば、言葉の意味が本来と変わってしまうかもしれない」と文化庁国語課。
国語を乱れているとした79・5%のうち、「敬語の使い方」を挙げたのは67・1%で男女ともトップ。
2位は男性は「あいさつ言葉」、女性は「若者言葉」を挙げた。
逆に、「乱れていない」とした16・2%のうち、
39・1%(全体の6・3%)が「言葉は時代によって変わるから」と回答。
同じ設問があった14年度調査では全体の5・1%で、
国語は大切なもの! |
漢字が読めなければ、文章が読めない。
読めなければ、その文章が何を言っているのか理解が出来ない。
理解できなければ、それに対する答えも出せない。
つまり、国語力が無ければ数学も科学も社会も理解出来ずに終わってしまい、
(タレントの 羞・恥・心 は頭は悪くても明るいキャラで、これはこれで良いのだが)
羞・恥・心 になってしまう |
学生の国語力が低ければ、試験で仮に答えを書いても、
採点者に言わんとすることがきちんと伝わらず、採点の対象外となってしまう。
社会に出ても同様で、得意先、仕入先、下請け、上司などと話しても
自分の意思をうまく伝えられず、誤解されたまま進行してしまったり、仕事が滞ってしまったりする。
結果、仕事は上手くいかず、馬鹿にされてしまい、評価が下がってしまう。
書類を書いても、文章がおかしかったり、誤字・脱字があれば誤解を生じたり、レベルが低いと判断され恥をかく。
言葉は時代と共に変化していく。
だから難しい言い回しまでは覚えられずとも、
基本的な言葉使い、漢字の読み書き、読解力は備えておかなければならない。
自分の意思をきちんと伝えられないとコミュニケーションが取れず、孤立してしまいがちになってしまう。
最近起きている 通り魔無差別殺傷事件 の犯人を見ていると、このようなケースが見られる。
(少し大袈裟かもしれないが)
買い物や食事などに行くと
「 ご注文は○○、××で よろしいですか? 」という言い方をよく耳にする。
これは 「 良いですか? 」 もしくは 「 良かったですか? 」 で良いはずである。
が、今の時代はこの言葉使いがほぼ定着してしまっているので、これでも良いかもしれない。
そして、目上の人などに対し、謙遜して 「 とんでもございません 」という人がいる。
これは とんでもない という言葉を丁寧に言ったつもりなのだろうが、
とんでもない という言葉は、これでひとつの言葉なので 正確には
「 とんでもないことでございます 」 と言わなければならないのだ。
上記のようなものは、「 まあ良いか 」 で済まされるが、
明らかに言葉使いのおかしなものは周りで注意して修正させなければならない。
尊敬語と謙譲語がごっちゃになってしまって、本人は尊敬語として使っているつもりのケースが多い。
日本語は言い回しが多様で、複雑。
その分、情緒や風情のある表現、遠回しな表現が出来る素晴らしいものなのである。
さらに、同じ言葉や言い方でも意味がまったく違うことがある。
これが日本語特有の 詫び・寂び として日本語の文化にもなっている。
日本語の持つ、美しい言い回し、言葉使いをしっかり勉強した上で、最近の言い方をして欲しい。