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ちひろ美術館

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ちひろ美術館(東京)

西武新宿線 上井草駅より徒歩5分の閑静な住宅地の一角にある。

建物は変則的な2階建てで、中庭にはちひろが好きだった草花が咲いている。
展示室は1階に2つ、2階に1つある。
1階には多目的展示ホールもあり、音楽会や映画の上映会を行っている。

展示室1~約2ヶ月ごとにテーマを変えて、いわさきちひろの作品を紹介している。
展示室2~ちひろや、ちひろ美術館コレクションを中心とした世界の絵本画家の作品集や、さまざまな
       ジャンルの作品集を紹介している。           
展示室3~1972年頃のアトリエを部屋ごと復元し、ちひろが愛用した品々を見ることができる。



いわさき ちひろ
1918年福井県武生市生まれ、東京で育つ。三人姉妹の長女(1918~1974)

いわさきちひろは、子供を生涯のテーマとして描き続けた画家でした。
モデルなしで、10ヶ月と1歳の赤ちゃんを描き分けたちひろは、その観察力とデッサン力を駆使して、子供のあらゆる姿を描き出しています。

ちひろが描いた子供は、絵の中でさまざまなことを感じ、考えている子供として、すぐそばに存在しているように見えます。

ちひろは、西洋で発達した水彩画に、中国や日本の伝統的な水墨画の技法を生かして独特の水彩画を生み出しています。また、若い頃に習熟した書道も生かされています。

優れたデッサン力、色彩感覚に、母親としての愛情と、秀でた感受性を融合してちひろの作品が生まれたのでしょう。

戦争の最中に青春を生きたちひろが、絵筆にたくして描き続けたものは、彼女の残した言葉
世界中のこども みんなに平和としあわせを
に象徴されているでしょう。


幼い子供の やわらかな髪や肌、つぶらな瞳、
子供たちがふと見せる一瞬の表情を
あたたかな まなざしでとらえた ちひろ
小さな命の輝きをいとおしむように描いた作品は、
私たちの心をとらえてやまない
    ~HP、パンフレットより抜粋~


いわさきちひろが描いた絵は、柔らかな色彩とかわいい子供の表情に引き込まれるのが魅力。
やさしい眼、かなしい眼、怒りの眼など表情が豊かで、何を訴えたいのかが、すぐに伝わってくる。
水をたっぷり含んだ筆で、色を滲ませた画法は、それだけで見る者の心を和ませてくれます。

また、相田みつをとは違った表現で、命の尊さ、大切さを訴えていたのがよく判り、
単に子供が好きなロマンチストではなかったのが伝わってきます。

子育てをしながら描かれた作品のモデルは自分の息子で、成長とともに作品中の子供も成長していっています。モデルは男の子ですが、作品に女の子が多いのは、自分の姿を重ね合わせて描いていたのでしょう。

いわさきちひろの絵は愛がいっぱい!