花 |
武島 羽衣 作詞
滝 廉太郎 作曲
春のうららの 隅田川 |
のぼりくだりの 船人が |
櫂のしずくも 花と散る |
ながめを何に たとふべき |
見ずやあけぼの 露浴びて |
われにもの言ふ 桜木を |
見ずや夕ぐれ 手をのべて |
われさしまねく 青柳を |
錦おりなす 長堤に |
くるればのぼる おぼろ月 |
げに一刻も 千金の |
ながめを何に たとふべき |
何故か子供の頃から好きな唄
昔の長閑(のどか)な隅田川の情景が目に浮かぶようです
メロディもゆったりと流れる川にマッチしていて
とても穏やかな気持ちになれる
隅田川をゆっくりと行き来する船、
その船の櫂から落ちるしずくも桜の花びらのように見える美しさ、
朝日を浴びてキラキラ輝く桜、夕日に映える柳、
夜にはおぼろ月がのぼる
今の隅田川からは想像できない和みのある風景を、思い浮かべさせてくれるこの唄に