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ベンジャミン・バトン 数奇な人生

ベンジャミン・バトン 数奇な人生

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F・スコット・フィッツジェラルドの短編小説を映画化した感動巨編。

第一次世界大戦時から21世紀に至るまでのニューオリンズを舞台に、

80代の肉体で生まれ、年齢を重ねるに従い若返っていく男ベンジャミン・バトン(ブラッド・ピット

の数奇な運命が描かれる。

時間の流れを止められず、誰とも違う数奇な人生を歩まなくてはならない彼は、

愛する人との出会いと別れを経験し、人生の喜びや死の悲しみを知りながら、時間を刻んでいく。



老人の肉体を持って生まれた子供が成長するにつれ若返り、赤ん坊となって死ぬ。

よくこんな話を思いつき、小説にしたものだと思う。

そしてその小説を見事に映画化した。


『老人の肉体を持って生まれた子供』 ・・・・顔は皺くちゃ、内蔵機能も老人そのもの

普通なら好奇の目で見られ、見世物となってしまうであろう主人公が

心優しい人間として育ったのは、育ての母親の溢れんばかりの愛情があったからこそ。


誰もが後戻りできない現実を生きている。

誰も過去をやり直せない。

人間は前向きに進むことしかできない。

自分の運命を受け入れて生きていくしかない。


怪奇的な話ではなく、人としての生き方、愛情とは何か、

を訴えているように感じた。


子供の戦死を嘆き悲しむ時計職人が逆回りする時計を作ってしまった冒頭のエピソード、

幼い頃に知り合い、ベンジャミンを好奇の目で見ず、好意を寄せていた


ストーリー展開も良かったし、

CGや特殊メイクも見事。

2時間47分の映画ですが、長く感じませんでした。


ベンジャミンとデイジーが40代(?)の頃に自分達の姿を鏡に映して

「 この僕達を覚えておこう 」 というシーン、

愛する人と年齢、肉体が逆転し、そのギャップが時間と共に大きくなることで

愛する人の前から去っていくシーン、

最愛の人デイジーの腕に抱かれ赤ちゃんの姿で息を引き取るシーンは切なかった。


大きな感動、深く印象に残るということはないが、

久しぶりに穏やかな気持ち、優しい気持ちにさせられた作品です。
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☆5つです!
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