政治に強い関心があり、日本の建て直しに意欲があるのなら立候補は歓迎だ。
が、参院選というと必ずといって良いほどタレントやスポーツ選手が名乗りを上げる。
名前が全国区で通っているから当選する確立は高い。
政治に対する政策、理念をしっかり持って臨んでいるのなら良いのだが、
そういう人はいったい何人いるのか?
聞けば必ず
「私はこうしたい、こういう日本にしたい、国民のために一生懸命働く」
とは言うのだが・・・・。
さらに国会議員を二足のわらじで務めるのは如何なものか?
「国会の仕事を放り出してオリンピックに出るとは国会議員の職をなめている」
と袋叩きにあい、選手生活にピリオドを打った。
本人は
「どちらもまっとうできると信じていたが、結果的にどちらの世界も傷つけることになってしまった」
と言っていた。
一部スポーツ新聞では
『議員でも金』
などとはやし立てていたが、
議員職をまっとうするのも、柔道で世界一を目指すのも生半可なことでは出来ない。
過去の実績とネームバリューで代表となった。
しかし、結果は銅メダルが精一杯だった。
銅メダルでも立派な成績だが、選手としてのピークは過ぎている。
政治家としてしっかりと力を発揮してもらうために柔道は引退してもらいたいのだ。
それにしても安易にネームバリューのあるタレントやスポーツ選手を擁立する政党には呆れるばかり。
民主主義は多数決だから各党とも頭数を増やすことばかり先行し、
政治家としての姿勢などまったく無視しているかのようで有権者をバカにしているとしか思えない。
擁立したがる政党も政党なら、それを受ける人も人。
さらにその立候補者を名前ばかりで投票してしまう有権者。
もっと日本の経済、雇用、教育、福祉、外交など諸問題に対して
選挙のときだけの
「がんばります! 一生懸命やります! 国民の皆様のために働きます!」
「○○です!○○をよろしくお願いします!」