内閣不信任決議案が賛成152票、反対293票で否決した。
「震災復興などに一定のめどがたった時点で自発的に辞任する」
意向を表明していた。
前日まで賛成すると表明していた鳩ポッポは、民主党分裂を恐れ、一転して反対に回り、
菅首相と対立関係にある小沢氏は自己保身で欠席した。
この結果、今後の政治はどうなるのか?
結果だけを見れば、一見、民主党は一枚岩で結束力が固いように見えるが、
折を見て辞任する意向を示した菅首相に求心力は無い。
と明言した首相が、辞任する気でいるとなれば、
これは鳩ポッポの「二酸化炭素25%削減」宣言したときとまったく同じで
先進諸外国首脳や海外メディアからそっぽを向かれる。
民主党内部では、次期総裁選びのための党内権力抗争が起きるのは明らかだ。
現内閣の菅、岡田が率いるグループの権力は衰退し、
鳩ポッポは、相変わらず綺麗事を並べ立てるだけで、あっちヘフラフラ、こっちへフラフラ。
下手をすれば離党しなければなくなる。
反対票に投じても、今度は野党から
「菅内閣を支持するのか!?」
と突っ込まれるのが見えていただけに、保身のために欠席した。
首を傾げたくなるような大物が率いる民主党の中から誰を次期総裁に選ぶのか?
自民党も新たなリーダー選出でゴタゴタとなる。
重要な法案はさらに通りにくくなる。
「内閣不信任案が否決されたのだから、これからはひとつになって日本の建て直しに力を注ごう」
などということは期待できないのが日本の政治。
スピードと決断力が要求される今の日本で、ますますスローな展開の国会になるだろう。
数百年に一度の大惨事が起き、未だに復興の兆しが見えない時期に
政治家が内向き行動ばかりでは、被災者達は泣くに泣けない。
いったい日本の政治家はどこを向いて、政治家として何をしたいのか?
まったく不透明だ。
身内の権力争い、自己保身はもう結構!
国ため、国民のために働け!