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道徳の教科化

文部科学省は、道徳教育を学校の正規の教科とする時期を、

2018年の学習指導要領改定時から前倒しする方向で検討する。

いじめ問題解消につなげる狙いがあり、

4月上旬に設置する有識者会議「道徳教育の充実に関する懇談会」で具体的な時期などを詰めるが、

文科省内には、15、16年度には教科化すべきだとの意見も出ている。


戦前は「修身科」があり、学校で道徳を教えていた。

戦後は昭和33年に「道徳の時間」として復活したものの、

日本教職員組合日教組)などの反対で正式な教科とはならなかった。

軍国主義を助長した修身を復活させてはならない」などの理由だった。


軍国主義うんぬんという理由は、今になってみれば時代錯誤を感じるが、

当時の常識では、日本人のモラルがここまで低下するとは思ってもみなかったのではないだろうか。

教科化されなかったことで、道徳の時間は教材や教え方も学校任せで

50年以上もの間、おざなりとなっていた。

いじめ対策というだけではなく、

道徳教育は、人としてどう生きるかの道標であり、

人間社会で生きていく上での基礎となる基本的な教育だ。


過去にも道徳の教科化が提言されたことがあったが、

中央教育審議会中教審)で、「心の問題を成績評価するのは難しい」などの意見が出て見送られた。

また教科化反対の学校長のように

「改まって道徳を教科化する必要はない。

 本校では、現行のすべての授業を通して道徳教育をしている。」

という意見もある。

すべての学校が、この学校長の言うようになっていれば教科化する必要はないかもしれないが、

現実にいじめが横行し、人としてのモラルに欠ける大人が増えているのだから

これは道徳教育不足が根底にあるとして捉え、改善していくのが良識ではないだろうか。


教育評論家の石井昌浩氏は、

「体育や音楽など実技がある授業も、教員の主観が入るため点数評価が難しい。

 道徳についても、教員の力量が求められ、子供や保護者への伝え方など慎重さが必要だが、

 成績の点数評価は可能だ」と指摘している。



道徳の教科化をするにしろ、しないにしろ、

モラルの低下が甚だしい現代、道徳教育には力を入れて行かなければならない。

学校で道徳教育に力を入れることになったからといっても

その基本となる幼児教育は家庭で行うべきこと。

可愛い、可愛いと甘やかして、子供を気分良く過ごさせ、

体が大きくなれば育児完了と勘違いしている親が多く、

親の育児に対する考え方も改める必要がある。

体の成長とともに心の教育が伴って初めて育児となることを認識しなければならない。

「三つ子の魂百まで」という言葉がある。

幼い頃の性格や気性は、 年をとっても変わらないという意味だが、

3歳頃までに教えられたことは、大人になっても忘れないという意味にも捉えることが出来る。

幼児教育は、それだけ大事なことなのだ。


道徳教育の花が咲くには長い時間が必要だろうが、始めなければいつまでたっても変わらない。

変わらないどころか、衰退していくのが人間社会だ。


いつやるのか?

 今でしょ!
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