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映画 『GODZILLA』

怪獣映画として今や世界中にファンがいる『ゴジラ』のハリウッド再リメイク大作。

前作のハリウッド版ゴジラは、姿が巨大なイグアナのようで

ゴジラとは程遠いものだった。

ゴジラファンであるギャレス・エドワーズ監督が甦らせた『GODZILLA』は、

1954年のオリジナル「ゴジラ」に回帰しつつも

新たなゴジラ像に挑戦しているのがよく伝わってくる。


序盤部分では地震によるものと思われた日本の原子力発電所の臨界事故に始まり、

原子炉の炉心近くに取り残される人々、爆発し倒壊する原子炉建屋や放熱塔、

放射能汚染による立ち入り禁止区域など

福島第一原発事故を連想させる展開と描写が続く。

原発事故は、核エネルギーを求めてきた怪獣ムートーによるものだったのだが、

異変に気付いた技術者の提言を無視したために起きた「人災」でもある

という解釈も福島第一原発を彷彿とさせる。

15年後、アメリカに現れた怪獣ムートーに対し、

なすすべのない人類は核兵器の使用を模索する。

そこにゴジラが現れ、圧倒的なパワーでムートーを撃退する。

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ゴジラの登場シーンが少なく、

ゴジラが暴れまくって街を破壊し、人々を恐怖に陥れることもない。

怪獣ムートーが暴れるシーンのほうが多いうえ、「ゴジラ対ムートー」の色合いが濃く、

GODZILLA』という単体タイトルには似つかない物になっていたのは残念だ。

ゴジラは水爆実験によって生まれた破壊王である。

それが人類の救世主になってしまったところに賛否両論があるだろう。

しかし映画としてはおもしろく、充分に楽しめる。

CGを駆使したゴジラは迫力満点。

前作のイグアナの化け物から完全に日本のゴジラになった感があるのはうれしい。

第二弾の製作が決まっているらしく、次回作も楽しみである。


☆5つです!
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