今朝早く、認知症の義母が徘徊した。
今まで徘徊することはなかったのだが、とうとう始まってしまったという感だ。
玄関から出ていったようなのだが、誰も気がつかなかった。
玄関には、人が通るとチャイムが鳴るようになっているが、
そのセンサーより低い体勢で靴を履き、出ていったのだと思う。
義母が利用している美容室の奥さんが、
義母が一人で歩いているのを見掛け、不審に思い、家に電話してくれて発覚。
家内と義妹は近くのデイサービスの仕事で留守。
義父と姪がすぐに駅方面に向かった。
私はまだパジャマ姿で外に出られる格好ではなかったので
美容室の奥さんからの電話を待つことにした。
美容室の奥さんは電話をしてくれたあと、自転車で義母を追いかけていってくれ、
自宅から私の脚で15分ほどの所にある交差点で捕まえてくれた。
美容室まで連れ帰ってくれて、義父と合流。
いよいよ24時間体制で見張らなくてはならなくなってきた。
義母はリハビリのデイサービスには行っているが、
普通のデイサービスには行きたがらず、昼過ぎには帰ってくる。
私が店を閉める決断をした理由の50%はこの義母の見張りだ。
姪は近々一人住まいをするので家を出ていく。
義妹も自分の家(山梨)にしばらく帰らなくてはならなくなった。
義父はすでに90歳を超えているので無理はさせられない。
家内も仕事をしているので交代で見張らなくてはならず、
早めの時間に帰れる仕事にするしかなくなってしまった。
義母は昔勤めていた小学校に向かったのだと思うが、
認知症の人が徘徊すると、何故あんなに早く歩けるのか不思議だ。
普段はモタモタして、少し歩くと疲れると言っているのに
今朝はスタスタと遠くまで歩いて行ってしまった。
うちは複数人数で交代で見張れるからまだ良いが、
1対1の家庭だったら、仕事もままならず生活が成り立たなくなってしまう。
介護する者の自由な時間がなくなり、健常者のほうが精神的に参ってしまう。
うちでもこれからもっと大変なことになるのは間違いないだろう。