滋賀県彦根市の彦根署河瀬駅前交番で11日夜、交番勤務の巡査部長が拳銃で撃たれて死亡した事件で、県警は12日、同じ交番勤務の男性巡査(19)=彦根市=を殺人容疑で逮捕したと発表した
男性巡査は「間違いありません」と容疑を認めているという
報道によると動機は、巡査部長に罵倒されからということのようだ
警察に限らずどこで働いても仕事を覚える過程で強弱の大小はあるものの叱責されることはある
その度に上司に力ずくで歯向かう者が居ては組織は成り立たないし仕事を進めることも出来ない
容疑者の男性巡査は19年の人生の中で強く怒られたり我慢を強いられる経験がなかったのではないか?
経験が無いから叱責されてカーッとなり自分を抑えることができずに発砲したのではないだろうか
人は机上の勉学だけでは理解できない、身につかないものがある
経験して肌で感じて初めて分かることがある
幼い頃に欲しい物があっても我慢することや子供同士喧嘩をするのも経験学習だ
どのくらい殴ったらどの程度の怪我をするのか?
殴られた痛さはどういうものなのか?
そういった経験は大人になって必ずプラスに作用するはずである
容疑者は高校や警察学校では優秀な成績を修めていたのかもしれない
しかし命懸けで市民を守る現場に出て、経験に勝る先輩巡査部長から叱責されたことでパニックに陥り、後先考えず感情のままに銃口を向け、引き金を引いたように思う
幼い頃から誉めて、おだてて育てるのも良いが、時には叱り、我慢することを身につけさせるのは大事なこと
最近の若手社員は自分で考えて行動するのが苦手だと聞く(皆が皆ではない)
調べ物はネットで簡単に検索でき、場合によっては問題を入力すれば答えが出てくる
自分の頭で考え、創意工夫しながら答えを導き出すような面倒なことをしなくても済んでしまう便利な世の中が人を育てる弊害にもなっている気がする
容疑者のような人間が増えてしまった時、日本はどうなってしまうのだろうか?
親も学校も教育の仕方を考え直し、見直す必要があると思う