モンスター・ペアレンツ という言葉がある。
良識では考えられないようなクレームを学校側に突きつける保護者のことだ。
席替えがあると知れば、「うちの子は○○ちゃんと仲が良いから隣の席にしろ!」
校内で転んで擦り傷を作れば、「学校の管理不行き届き!治療費を払え!」
「医者でもないのに何故擦り傷と判る」
「暫くの間、タクシーで通学させるからタクシー料金を払え!」
授業中に携帯を取り上げれば、「取り上げていた時間の携帯基本料金を払え!」
集合写真を撮って自分の子が真ん中にいないと、「何故うちの子が真ん中ではないのだ!」
給食費を払わないことで催促すれば、「給食を出してくれとは頼んでいない」
父兄参観日に一家総出で訪れ、「案内に両親だけとは書いていない」
そして教室に入れないと、「何故入れない?差別する気か!」
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お金を払って学校へ行かせているのだから、
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シンジラレナ~イ |
お金を払って学校へ行かせているのだから、
不満があればクレームを付けるのは当然のことと考えているのだろう。
しかし、ここまで来るとクレームではなく、いちゃもん だ。
自分の子供を教育してもらっているのだ。
学校への要望は出しても良いが、無謀なクレームは教育現場を混乱させ、
それが子供の教育にプラスになることではない。
先生方はこのクレーム処理に追われ、本来の職務をまっとう出来ないどころか、
中には、ノイローゼになり辞めてしまった人もいる。
モンスターペアレンツのクレームに身の危険を感じる教師たちのために、
公務員賠償責任保険(訴訟費用保険)などという信じられないような保険が出来、加入者が増えている。
モンスターペアレンツ保険 とも言われているようである。
学校も保護者も子供たちを教育する責務があることを忘れてはならない。
教師は、各家庭で生活環境、生活背景が違うことを認識し、対応しなければならない。
そして子供たちへの教育とは何なのかを、保護者も考え直さなくてはならないだろう。
私が子供の頃、「学校で先生に叱られて殴られた」と親に話すと、
「お前が悪い」とまた怒られたものだ。
そのことで親が先生に詫びを入れに行ったこともあるくらいだった。
今はまったく逆で、
「何故うちの子が叱られなければならない」と文句が来る。
平手打ちでもしようものなら、怒鳴り込んできて「暴力を振るった」と大騒ぎになる。
子供への愛情が有り余ってのことだとは思うが、子供はペットではない。
一人の人格を持った人間なのだ。
度の過ぎた、過剰な愛情は子供の成長の妨げになる。
子供に対する本当の愛情とは何なのかを考え直してもらいたい。
親がこんなことをしていては、子供は自立できないまま体だけおとなになってしまう。
子供は失敗や怪我をすることで学習することもたくさんある! |