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桜宮高校体育系2科 入試中止

大阪市立桜宮高校の男子バスケットボール部員が顧問から体罰を受けた後に自殺した問題で、

橋下徹市長が体育系2科の入試中止を強く求めていたことに対し、

教育委員会は同校体育系2科の入試中止を決定した。


この件に関しては賛否両論があり、賛成派からは

・命の重みを考え直す機会、もし顧問や関係者の処分だけで終わらせてしまえば、
 体罰は根絶できずに終わるのではないかと危惧する。

・問題を改善せずに学校運営を続けるのは、食中毒を起こした飲食店がそのまま営業しているのと同じ。
 『料理を楽しみにしているから営業停止はおかしい』ということにはならない。

また反対派からは

・感情論が先に立ち、現実に携わっている人が無視されている。

・受験を目前にした受験生を蔑ろにしている。

などという意見がある。


今回、市教育委員会が決定した内容はというと

「体育科系2科を普通科として入試を行うが、試験方法は従来通りの体育科系のものであり、

 カリキュラムも元々の普通科とは違い、体育関連授業のウェートを高めたものとする」

ということのようで、

これでは看板を架け替えただけで中身はほとんど変わらないということではないか。

市長の意向を踏まえ、市長の面子を立て、体育科系2科の受験を中止としたが、

実質的な中身は変えないという そもそもの問題解決からかけ離れた結論である。


桜宮高校での問題は、クラブの顧問・監督の行き過ぎた体罰であり、

クラブ活動を通しての指導管理の不行き届きである。

体罰を根絶するためにどうするか、体罰教師に対する懲罰、

今後の教育方針、指導方針、体育科系のあり方、クラブ活動のあり方、

が優先課題であり、受験を中止するかどうかが主題ではないはずである。

市長の顔色を伺うことなく、

本来は、学校運営サイドである教育委員会、桜宮高校が主体性を持って対処すべきことである。



受験する科の名称を変えるだけで問題解決になるというのだろうか?

大人の都合や面子だけで社会への体裁を繕い、

本来の問題解決がそっちのけになってしまうのは最悪である。


大人側に問題があって起きたことであり、

在校生や受験生に悪影響が出ることは、あってはならないことである。

校長、教頭、体育科系顧問・監督の人事異動を行い、

体育科系のあり方、教育・指導方針を見直せば、

受験条件やカリキュラムを変更する必要はない。


橋下市長のやり方は、元文部科学大臣田中真紀子がやった新設大学不認可と変わりない。

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