会社勤務時代に企業コンサルタントから聞いた話で印象に残っている話が2つある。
ひとつは、
「よく無理のないようにとか、自分で出来る範囲でやれば良いという人がいるが、
それでは成長は見込めないし、
実際にはその人が持っている能力の80%程度しか出さない。
仕事に向かうに当たっては、常に120%の能力を発揮するくらいでないと
満足な仕事は出来ない。」
たしかに今の自分が出来る範囲で仕事をしていれば楽だから、
100%の能力は使わず、抑えてしまうと思う。
企業で働くことは、常に競争社会に身を置いているわけだから
自分の能力以上のものを出そうとしなければ脱落してしまう。
自分に鞭打てば、意外と頑張れて、ワンランク上に上がることができる。
日々進歩している世の中や周りの人の中で現状維持の自分は衰退しているのと同じだ。
脳ミソと筋肉はこき使うくらいでちょうど良いのだ。
使わなければ衰えていくだけである。
ふたつめは、
「『やれること』『やらなければならないこと』『やりたいこと』の順番を間違えるな。
『やらなければならないこと』が一番、
『やれること』が二番、『やりたいこと』は最後だ。」
『やらなければならないこと』の中には、自分の不得手なこともある。
しかし、それをやらなければ前には進めないし、
『やらなければならないこと』をまっとうするのが、仕事をする最低限のことだ。
『やらなければならないこと』を進めていくうちに
自ずと工夫を凝らし、時間は掛かっても必ず要領良く進めるやり方を見つける。
それが出来ない者は、仕事が出来ない者だ。
『不得手なこと』もやっていくうちに『やれること』になっていく。
『やれること』が増えていけば、視野が広がり、余裕を持てるようになる。
余裕が持てれば『やりたいこと』が出来るようになる。
自分がやりたいと思うことをするのは、
『やらなければならないこと』『やれること』をクリアしてからなのだ。
仕事をするということは、
常に気を張り、努力を怠らず、前進することで
イトーヨーカドーの前社長がよく言っていた
『計画』『実践』『検証』の繰り返しが基本である。