ぴ~まん’s ワールド

仕事も遊びも楽しくやろう 楽しくなければ人生じゃない

記憶力は・・・

健康とは少し違うけど、今回は【人間の記憶】 についてです。


脳の記憶力には

流動性能力 ~写真丸写し型
結晶性能力 ~原理や理論、関連性にかかわる能力
   (この能力は使えば使うほど伸び続けます)

があり、人間はこの2つを上手く使い分けて、

いろいろな出来事や視界に入ったものを記憶します。


鳥のモズは流動性能力に長けていて、

木に刺して隠していたエサの場所を写真を撮ったかのごとく記憶します。

が、その記憶力のために周りの枝が折れたり、

枝の葉が落ちたりして少しでも景色が変わると、

エサの場所が判らなくなってしまいます。笑っちゃいますね (=~~=)


これに対し、人間の記憶力はアバウトで柔軟性に富んでいます。

あまり重要ではない事柄は、

その記憶を奥の方へしまい込んだり忘れてしまうようにし、

重要な事柄の記憶の方を呼び出しやすいところに置いておきます。



記憶には3つのプロセスがあり

情報の獲得
情報の保存
情報の呼び出し

この3つがネットワークを組んで記憶され、また記憶を呼び起こします。

このネットワークが密であればあるほど、記憶力が良いということになります。



脳の中で、記憶を扱っている部位は海馬で、

海馬の神経細胞は刺激を与えると若干増えていきます。

旅行や散歩をしたり、いつもと違う通勤路を通ったり、

軽い運動をすることで海馬に刺激は与えられます。

海馬の隣に位置する扁桃体は、

好き嫌いの感情を司る部位で、海馬とは密接に絡み合います。

好きなこと、興味のあることなら覚え易いというのは、

扁桃体の影響が大きいのです。

扁桃体の活性化が、海馬の刺激につながりますが、

扁桃体を刺激する方法はありません。



記憶の善し悪しは、いかにスムーズに思い出せるかです。

複雑なネットワークを駆使して、どこで見た、誰といた、いつ頃だったかなど、

少しずつ状況の糸を手繰り寄せ、つなげて思い出すのです。

30歳の人なら30年分の、50歳の人なら50年分の

見たこと、聞いたこと、感じたことが記憶のボックスに入れられ、

記憶する量は加齢とともに多くなります。

記憶のボックスが溢れそうになると、

呼び出し頻度の低いものや重要性のないものを

ボックスの奥にしまい込んでしまうので、呼び出すのが容易ではなくなります。

これが記憶力が悪くなったと感じさせるのです。

ネットワークをたくさん持ち、

そのネットワークを使って記憶を呼び出す訓練をすれば、記憶力は悪くなりません。

思い出せないことを、諦めずに思い出そうとすることが、

記憶力の低下を防ぐ訓練になります。

旅行や散歩、軽い運動など気分転換をすることも、脳を活性化する大事な要素です。



~オマケ~

どうしてもヤル気が出ない時に関係してくるのが側坐核という部位。

ヤル気になれないことを渋々でも始めるとペースが上がってくるのは、

側坐核が活性化してくるからです。

嫌なことでも 一生懸命やれば、なんとかなる ように人間は出来ているのです。

でも、頑張り過ぎは禁物です。


痴呆症、アルツハイマー等は、脳血栓や脳の萎縮から起こる記憶障害で、

進行性があり、ここに書いたものとは異なります。