ぴ~まん’s ワールド

仕事も遊びも楽しくやろう 楽しくなければ人生じゃない

クローズアップ現代 「コピペ」


社会で問題となったことを掘り下げ、検証する番組で、

昨年来の食品偽装問題や、自衛艦の漁船衝突事故、閣僚・官僚の不祥事など

一般視聴者の関心の強い問題を取り上げ、

何が問題なのか?

何故この問題が起きてしまったのか?

を分かり易く解説してくれるので 私の好きなTV番組のひとつです。


キャスターの国谷裕子さんが、番組で取り上げる問題に関する資料を短時間で集め、

問題の要点をまとめているのだが、多くの諸問題にしっかり対応してくれている。

彼女の頭の良さは画面を通じても伝わってくる。
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9月1日(月)放送のクローズアップ現代

私はこの日の放送を見損なったのだが、ブログ友達の Johnmama さんが見ていて記事にしていた。

それを読んで その内容に驚かされたので、私もこの問題について意見を述べたくなった。



「 コピペ 」 コピー&ペーストと脳の関係

大学生が提出するレポートに同一の文が多い。

これは予想もでき、そう驚きませんでしたが、

小中学生対象の感想文サイトがあるというのにはびっくりしました。


サイトの主催者というフリーライターが話していました。

「 貴重な夏休み、子供たちにはやりたいことをやってほしい。

  くだらない感想文などに時間を取られないでほしい 」 のだそうです。


丸ごと写せるように「フランダースの犬」(原稿用紙3枚用、5枚用・・・)というように、

作文の長さも選べるようになっています。

また、このサイトには「意見作文」「税の作文」

さらに何と 「 パクリが見つかったときの反省文 」 というのまで載っています。

68万通の 「 感謝のメール 」 が全国の小中学生そして保護者(!)から届いているそうです。


番組中で脳科学者の茂木健一郎さんが 「 コピペ 」 についておっしゃっていました。

「 インターネットを通じて膨大な情報を得ることは悪いことではない。

ただ、それをすぐに自分の知識とするのではなく、

  例えば散歩に出るなど一呼吸おいて、自分の脳の中で情報が整理され熟成するのを待つべきだ。

大切なのは自分の生の体験に基づいた自分らしさを出すこと。それはネット上にはない。」

                       以上、Johnmamaさんの記事より




私にも経験があるが、夏休みなどに強制的に本を読まされても

興味の無い本の面白さをまったく感じることが無かったから、その感想文を書くのに苦労した。

それでもなんとか与えられた本を読みきり、感想文らしきものを書いた。


ネットは便利なもの。

調べ物をしたり、情報を得たりするのには最高のツールである。

ネットを利用して要領良く物事を進め、効率を上げることは悪いことではない。

しかし、この利用の仕方は何の勉強にもならず、何も身に付かないどころか、ズルさを覚えるだけ。


こういったサイトを立ち上げるおとなの無神経さには、ほとほと呆れる。

大人がズルさをを教えているようなものではないか!
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おとなは子供の手本にならなくてはならないのに、

肝心のおとながこれでは、子供達の将来はいったいどうなってしまうのか?


感想文を書くことはくだらなくない!

本を読み、感想文を書くというのは、そのことだけを全うすれば良いものではない。

本を読むことにより、多くの語彙を覚え、本の世界を頭で想像し、そこで感じたこと、心に響いたことなどを

自分の言葉で表現するというコミニュケーションの基本となるものを身に付ける大事な教育なのだ。

文章力が向上し、ボキャブラリーが増え、自分が思ったことを相手に伝える基礎になるのだ。


他人とのコミニュケーションが上手く取れず、孤立してしまい、おかしな事件を引き起こしているのは

このような教育が足らなかったからではないか!?


このサイトに 「 感謝のメール 」 を送った小中学生、保護者は、恥を知りなさい!
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子供たちは夏休みの間に与えられた宿題をきちんとやる。

これは、 「 約束を守る 」 「 期日までに提出する 」 というおとなになってからも重要なことの基本です。

保護者は、安易に宿題を片付けることを教えるのではなく、自分の力でやり切ることを教える義務があります。


もっと子供のためになるサイト、ネットであってもらいたい。

そして保護者を含め、おとな達は、

本を読む楽しみ、喜び、人とのコミニュケーションは人生をより豊かにする大事なものだと

子供達に教えて欲しい。