その誕生の裏側を描いた伝記ドラマ。
一躍有名人となり巨万の富を築くものの、金や女、裏切りの渦に巻き込まれていくさまを映し出す。
期待したほど、面白いとは思わなかった。
全世界で5億人ものユーザーを持つ「フェイスブック」を立ち上げた主人公の
サクセスストーリー(のはず)なのだが、
立ち上げるまでの閃きや創意工夫よりも友人達とのイザコザに重きが置かれ過ぎた感がある。
人間関係に於ける利害は、双方の居心地の良さのギブ&テイクなのだが、
主人公はテイク&テイクというより、閃いたら突っ走り、周りのことなどお構いなし。
KYだけど頭の回転が速い主人公、それを補佐する友人、
「フェイスブック」の基となるサイトを立ち上げていた仲間になり損ねた双子の学生、
彼らとの意思疎通、気遣いが足らなかった為に起きた訴訟問題が主になってしまった。
全世界で5億人ものユーザーがいるにも係わらず、
日本ではまだ100万人程度と認知度もイマイチな「フェイスブック」を広める為の
宣伝的な要素が強かったのではないかと勘ぐってしまいたくなる中身の薄い映画に思えた。
しかし、主人公を中心とした若者達の演技、
主人公の頭の回転の速さ、KYなオタク部分を上手く引き出している脚本、和訳は素晴らしい。
☆3つです!
☆ ☆ ☆ ★ ★ |
※「フェイスブック」では本名、生年月日、アドレス、写真を登録しなければならないため
個人情報の漏出を危惧する日本人には今一歩踏み込みにくいのかもしれない。