フランス南部で墜落したドイツ航空機事故。
初めにニュースを聞いたときには、機体に異常が起きてのものと思ったが、
という報道を聞いて戦慄が走った。
急降下する飛行機の中で、操縦室から閉め出された機長が扉を叩く様子を目にし、
目の前に迫ってくる山を窓から見た他の乗員、乗客の気持ちを思うと胸が痛くなる。
死が迫る恐怖を思うと言葉が出ない。
墜落した飛行機には、
スペインへの短期交換留学からの帰路だったという高校生16人、日本人2人を含め、
乗客144人と副操縦士を除く乗員5人が搭乗していた。
誰一人として、こんな人生の終わり方をするとは思わなかっただろう。
親族にとっても、人為的ミスや技術的トラブルによる事故ではなく、
故意に墜落させられ、殺害された事実で受けた精神的なショックは計り知れない。
副操縦士は「物静かで、責任感の強い青年だった」と語る人もおり、
この後、結婚も予定していたという報道もあった。
副操縦士はテロを企てたわけではなく、ただ死にたかっただけなのだろうと推測する。
が、精神的な病に関する診断書を会社に隠して勤務に就いた可能性があり、
結果的に集団殺人テロを起こしたに等しいことをした。
多くの乗客を乗せる航空機の操縦にあたっては、相当な精神的重圧が掛かる。
副操縦士には、それを発端とした精神的な病があったのかもしれない。
しかし、死にたかったのなら一人で死ねば良い。
149人も巻き添えを食わすことはない。
149人のご冥福を祈ります