ぴ~まん’s ワールド

仕事も遊びも楽しくやろう 楽しくなければ人生じゃない

江戸しぐさ

江戸しぐさ 「肩引き・蟹歩き」

江戸の町の一般的な形は、広い往来に面して商店が並び、 その裏に町人が住む長屋があった。 そこには路地裏と呼ばれる約2mほどの狭い道が縦横に走り、 町人たちの通行路となっていた。 そんな路地裏を歩くときの人と人がすれ違う際のしぐさがあった。 それ…

江戸しぐさ 「会釈の眼差し」

現代でも山歩きをすると、人とすれ違うときに相手が知らない人であっても 「こんにちは」 と挨拶を交わすのがマナーであり、エチケットである。 が、町に戻れば、知らない人とすれ違うときには何も声を掛けない。 まして相手の顔を見ることもない。 マジマジ…

江戸しぐさ 「韋駄天しぐさ」

韋駄天とは、仏教の僧や寺院の守り神の名称であり、足が早い人をさす言葉。 何故、足の早い人を韋駄天というかは、寺院を守っていた韋駄天が、 仏舎利(お釈迦様の遺骨)を盗んで逃げた鬼を追いかけて捕らえ、 仏舎利を取り戻したことによる。 この逸話から…

江戸しぐさ 「行き先は聞かぬ」

近所を歩いていると知り合いがどこかへ出かける場面に遭遇することがある。 ついつい 「どちらへ?」 と聞きたくなるものだが、 江戸では、こんな場合、行き先を聞くのは野暮とされた。 どこへ行こうと相手の自由ということが江戸庶民の基本的な考え方であり…

江戸しぐさ 「半畳を入れる」

江戸時代、出雲阿国(いずものおくに)が始めたとされる歌舞伎が 町人たちの圧倒的な支持を受けて興隆を極めた。 幕府公認の大芝居から寺社の敷地で開かれる小芝居まで 江戸市中にはたくさんの芝居小屋があった。 当時は椅子席ではなく、ひとりひとりがむし…

江戸しぐさ 「いただきます」

食事を始める前、当たり前に使っている 「いただきます」 という言葉が定着したのは江戸時代といわれている。 「いただきます」 とは、 食料を生産した農民に対する感謝の念のみならず、 料理を作ってくれた調理人への感謝の意、 食べ物を私たちに与えてくれ…

「江戸しぐさ」~はじめに~

はじめに 大都市・江戸は武家の町であり、人口の半数を占めていた商人・職人達は、 江戸市街のわずか15%の地域に押し込められ、 狭い長屋で肩を寄せ合って生きてきた。 それだけに互いに助け合い、共に生きていく気持ちがないと、 まさに共倒れになってし…