これぞ日本柔道! |
アテネ大会で5戦してオール一本勝ち。
今回も4戦して、すべて一本勝ち。
一本勝ちにこだわってきた谷本選手の努力が実ったと同時に、
本来の日本柔道を世界に見せつけることとなった。
近年のオリンピック、世界選手権に於ける柔道は、ポイントでリードしている方が勝つという
日本古来の柔道から離れたものになってしまっていた。
ポイントを取れなくても、相手に注意が与えられていれば勝ちとなる。
相手を投げ、倒し、相手の背中を畳につける。
あるいは関節技を決めたり、押さえ込んで一本を取る日本古来の柔道ではなくなっていて
見ていて力技の争いとしか見えないことが多い。
世界基準の競技としては、これでも良いと思うが、
この競技を 柔道 と呼んで欲しくない。
JUDOは柔道にあらず |
谷本選手は腰椎分離症を患い一時は優勝できない時期が続いた。
アテネ後の世界選手権では05年が2位、07年は3位だった。
腰は完治までには至らないが、精神的に逞しくなったことで
以前とは違った強さを身に付けることができたのではないだろうか。