現行の日本国憲法は、
昭和21年、連合国軍占領中に連合国軍最高司令官総司令部の監督の下で作成された
「憲法改正草案要綱」を基に作られ、
昭和21年11月3日に日本国憲法として公布、昭和22年5月3日から施行された。
戦争の放棄と戦力の不保持という平和主義を定めた。
現政府は、この日本国憲法を改正しようとしている。
自衛隊の存在意義は今のままで良いのか?
中東における紛争で国連軍が戦っているときに日本だけが蚊帳の外で良いのか?
同盟国であり、中国からの脅威に対して盾となっているアメリカが
万が一、中東や中国から攻撃を受けたときに
自衛隊は攻撃できないからといって何も手出しをしなくて良いのか?
かといって 「戦争の放棄と戦力の不保持」 という文言を削除して良いのか?
といった議論が今後活発になるだろう。
政府はこういったことを議論し、改正する前に改正手続きをしやすくするために
憲法96条を先に改正しようとしている。
憲法96条は、改正の要件を
としている。
この国会議員の3分の2の賛成を2分の1にしようというのが政府の考えである。
これには私は反対だ!
時の政府の考え方一つで安易に憲法を変えられるようにすべきではない。
国会で可決された後に国民の賛否を問うのだからといって、国会通過を簡単にするのは間違いだ。
国会議員は国民の代表であり、
まずはその多くが改正に賛成しなければ変えられないように安全装置を維持しておく必要がある。
どのように変えようとするのかを議論するべきではないだろうか。
日本国憲法は、施行されてから現在まで一度も改正されていない。
長年に渡って憲法が改正されていないのは日本くらいといわれている。
だから憲法を変えようというのではなく、
時代の変化とともに社会のあり方、外交のあり方は変化していくのだから
部分的にその時代に見合った憲法にしていくのは、日本をより良い国にするために必要なことと思う。
しかし、安易に変えられるようにしてしまうのは問題である。
日本人の手による、日本のための、日本の憲法を作っていけるように
国民みんなが考えるときではないだろうか。