一昨日、以前勤めていた会社の先輩と会い、
懐かしい話で、楽しいひとときを過ごした。
彼は私より2年先輩で、几帳面(ちょっと度が過ぎるくらい) で、
人の面倒見が良い。
私が退社する10年ほど前に退社し、
自分で会社を興して社長兼営業としてがんばっている。
元々兵庫出身で、退社後兵庫に戻り、時々仕事で東京へ来る。
時間が取れそうな時には必ず連絡をくれるので
2~3時間でも会う時間を作るようにしている。
今回も昼時の2時間くらいしか時間がなかったが、有楽町まで出向いて会った。
彼と別れた後、別の約束があったのでそちらへ向かうため電車に乗り、
下車駅で降りようとしたときに 事件は起きた!
私が降りたドアの2つ先のドアから降りた60代の男性が躓いたらしく、
ドアを出たところで転んだ。
しか~し! |
誰もその男性に手を貸そうとしないではないか!
手を貸さないどころか、見て見ぬふり、
みんなさっさと素通りしていくではないか!
なんたることか! |
と思ったそのときに、30歳くらいの女性が
「大丈夫ですか?お怪我はありませんか?」
と手を差し伸べた。
ホッ! |
男性は「大丈夫です、ありがとう」 と礼を述べて立ち上がり、
彼女に会釈をして歩いていった。
彼女が声を掛けるまでに少なくとも14~15人はそばを通り過ぎていた。
人が倒れているのに、何故知らん顔して素通り出来るのか!?
しかも60代の人が倒れて、困っているのは分かっているはず。
もしかしたら、体が不自由なのかもしれないではないか!
男性は大した怪我もなさそうだったものの、
これが大怪我を負っていても同じことなのだろう。
そう思うとやるせない!
そこまで他人と関わり合いたくないと思うのか?
みんながみんな、そうだとは思わないが、
手を貸す、声を掛けるくらいのことが出来ないのか!?
秋葉原の無差別殺人事件では、怪我をした人を助けようとした人がたくさんいた。
反面、興味本位で携帯で撮影していて助けようともしない人もいた。
この電車の場面に遭遇した人たちの多くは、心の中で
「ああ、ドジな奴」
「誰かがなんとかするだろう」
とでも思っていたのか!?
そもそも、公共の乗り物に
優先席 があること自体おかしなことと常日頃思っている。
優先席以外の座席も常に優先席、体の不自由な人、妊娠している人、老人がいたら、席を譲るのがエチケット。
痴漢対策の女性専用車両も、本来はこんな設定は無くても良いはず。
人としての正しい心 を、みんなが持っていれば、
女性専用車両も優先席も必要ない。
しかし、そうも言っていられない世の中になってしまったから仕方がないのかも?
足の不自由そうなお爺ちゃん、お婆ちゃんがそばにいても
素知らぬ顔で大股開きで座り、携帯に夢中になっている若者。
酒臭い息で大声を張り上げている酔っ払い。
ナイフを隠し持っている危険な輩がとなりにいるかもしれない。
人間らしい他人との接し方はどこへ行ってしまったのだろう?