政治家の責任の取り方は、常々納得のいかないことばかり。
何か不祥事をやらかしても
「それは秘書がやったこと。私は知らなかった。」
と、秘書に責任をなすりつけ、自分はシラを切って逃げる。
逃げ切れなくなっても、大臣職など役職に就いている者は
役職を退くだけで責任を取ったと言う。
役職に就いていない議員は「以後、気をつけます」と謝罪して終わりだ。
訪問先のフィリピンでゴルフをしていた問題の責任をとる形で辞任した。
震災対策副本部長が震災の復旧・復興もまだろくに進んでいない最中に
ゴルフをする無神経さには呆れるばかりだ。
政治家としてのモラル欠如も甚だしい。
しかしこれも震災対策副本部長は辞任したが、議員辞職したわけではない。
公僕である政治家なのだから不祥事を起こしたら即議員辞職、
今後10年は立候補できないくらいの決め事があっても良い。
それくらい政治家というのは重責があるのだという認識を強く持つべきだ。
前首相の鳩ポッポは、沖縄普天間基地移転に関して、
「最低でも県外!」
と声高に吹いていたのに、首相を退いた今「私は関係ない」とばかりの知らん顔。
知らん顔どころか「震災対応に問題がある」と
同じ与党議員にも拘らず内閣批判する厚顔さだ。
「想定外のときにどうするかという発想が足りなかったのではないか。
想定外だから仕方ないという話ではない」と批判。
想定外だから仕方ないという話ではない」と批判。
国が推進した原発、鳩ポッポは首相時代に
「想定外のことにも対応できるようにしろ!」
とでも東電に言ったことがあるのか?
鳩ポッポの政治家として責任を取るというのは、首相を降りることだけなのか?
事態を悪化させてしまった責任は東電にある。
当然、東電側は役員報酬大幅カット(50%カットなんて甘過ぎる)、
資産売却、リストラ、職員のボーナスカットなどをしなければならない。
しかし、原発を推進したのは国であり、管理責任も国にある。
東電は国の原発推進のためのいわば代行業者のようなものと見ることもできる。
国策として原発推進しておきながら、
原発管理を実質的に電力会社に任せっきりにしていた政府が
「東電がすべて悪い。責任は東電が取るべき。
補償金、賠償金は、まず東電が支払い、足りないときには国が援助する。」
補償金、賠償金は、まず東電が支払い、足りないときには国が援助する。」
とは、おかしな話だ。
原発を推進してきた政治家、国はどのように責任を取るのか?
大臣の首をすげ替え、補償金援助をするだけなのか?
国が出す補償金は国民の税金なのだから、
それでは国民が補償金を出す形になり、国民が責任を取ったようなもので
政治家達は何の責任も取ったことにならない。
現職全議員が被害者に頭を下げ、議員歳費を大幅カットしたうえ、
個人的に支援金を出すことがあっても良いのではないか!?
政治家は業者や地域との癒着を避けるために寄付は出来ないことになっている。
災害時特例法案として寄付出来るようにすれば良いのだけのことだが、
そんな話も一向に聞こえてこない。
表向きには責任を取ったかのようで、その実、何もしないのが日本の政治家だ。
国民の代表として国民のため、国のために先頭に立って働くのが政治家のはず。
おいしいところでは先頭に立って、問題が起きたら知らぬ存ぜぬがまかり通る
無責任な政治家なら誰にでも出来る。
日本国民は何を信じたら良いのか?