ステンドグラス作品展に行ってきました。
素晴らしい! |
の一言です。
絵柄のデザインもみんなそれぞれに創意工夫され、制作の苦労が伝わり、
ひとつひとつの作品すべてが素晴らしいとしか言えず、
自分のボキャブラリーの無さが情けなくなってしまいます。
「目の保養」というより「心の保養」になり、穏やかな気分になりました。
絵画展だと興味のない作品の前はサーッと通過してしまうのですが、
今回のステンドグラスは、作品ひとつひとつをじっくりと見たくなります。
私のお客様が会場にいて、細かくいろいろと教えてくれ、制作の大変さを痛感しました。
色の付いたガラスを絵柄に合わせてカットし、
ガラス面を削ったり、サンドブラストしたりして色の変化を付け、
そのガラスの縁に銅製のテープ状のものを貼り付けます。
これでひとつのパーツができます。
そしてパーツの銅製のテープ状のもの同士をハンダ付けしていって絵にしていきますが、
作りながら頭の中で完成品をイメージしながらガラスの色を選び、変色の度合いを工夫していきます。
細かな絵柄になればなるほど、この工程作業の繰り返しが多くなります。
前回紹介した菊の花も、花びら一枚一枚、葉の一枚一枚をハンダ付けして作られていました。
透明なガラスのランプシェードにサンドブラストして、絵にしたい部分だけを残すように削り、
馬の絵がグレーで浮き上がるようにした作品がありましたが、
湾曲した面を手作業で細かく削るのは根気のいる作業です。
他にも夕暮れの空や蝶の羽をグラデーションで表現した作品、
細かい線の組み合わせを描いた作品など
手間隙、労力の大変さが伝わってくる作品ばかりです。
出品者は、みんな工房の生徒さんばかりですが、
作品を見る限り、趣味の域を超えたプロの芸術家といえる素晴らしい作品ばかりでした。
残念ながら写真撮影はできませんでした。
今回の作品は掲示されていませんが、工房のHPで過去の作品を見ることができ、
各作品の写真をクリックすると拡大して見られます。
『ステンドグラス彩の会』 http://www.sg-stujiosai.com/index.html